多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

排卵障害

排卵障害の1つである。

胞性の卵胞が存在する卵巣のことを「多嚢胞性卵巣」と言います。

その中で、高アンドロゲン(男性ホルモン値が高い)の所見がある、排卵障害がある、月経異常、FSH値とLH値が逆転しているなどがみられると多嚢胞性卵巣症候群と診断される。

 多嚢胞性卵巣症候群では直径数ミリの複数個の卵胞があるのにも関わらず、主席卵胞が発現しない。いうならば、ボツボツというレベルの卵胞ばかりで妊娠できるレベルの卵子が本来は1個育つはずなのにそれが出てこない状態。

卵巣は鶏の卵の大きさぐらいになり、表面を覆う白膜が厚くなり光沢を帯びてくる。

この白膜の肥厚が邪魔をして排卵しずらくなる。

 

どのような症状がありますか

<多嚢胞性卵巣症候群の症状>

①月経異常

②男性化(多毛、にきび、低声音、陰核肥大

③肥満

④不妊

 

※月経異常は、無月経、希発月経、無排卵月経のいずれかとする。

 

妊娠とのかかわり

原因不明の慢性的な排卵障害であり、排卵障害の不妊症の中でもっとも多い疾患である。

多嚢胞卵巣症候群の女性は卵胞は排卵されず、卵巣内にとどまるため、卵巣内で嚢胞になってしまい妊娠できません。

多くの研究で、肥満傾向の多嚢胞性卵巣症候群の女性が減量すれば良い効果が見られることがわかっています。全体重の5%を減らすだけで症状の改善につながる可能性があります。

多嚢胞性卵巣症候群で特に問題とされる、インスリン抵抗性と男性ホルモンの過剰分泌ですが、体重を減らす事でインスリンへの感度もよくなり、男性ホルモンの値も下がり、月経サイクルと排卵の状況が改善されます。

 

多嚢胞性卵巣症候群の女性にとって、食生活の見直しは妊娠だけではなく、長期的な健康状態にも良い結果をもたらすとされています。

 

病院では糖尿病患者が使用する薬品を出される事があります。

血中のインスリン値が低下すると、卵巣が分泌する男性ホルモン量も減って排卵に良い影響を与えるからです。

 

病院では糖尿病改善の薬品が出されたり、クロミッドや注射などを使った排卵誘発が行われます。

それでもうまくいかなった場合は、腹腔鏡下卵巣焼灼術という治療法が検討されます。

腹腔鏡下でレーザーか電気メスを使い卵巣に数十個箇所の穴をあける手術です。

術後半年から1年ぐらいは排卵周期が回復し、自然妊娠の可能性が高まります。

しかし、体質が変わったわけではありませんので、手術後の効果が期待できるのは術後1年ほどとなります。

 

東洋医学の考え方

消化の早い炭水化物や糖分たっぷりの食べ物飲み物を避けて、繊維質が豊富で消化に時間がかかる炭水化物を摂るようにすると良いでしょう。

また太りすぎの人は体重を減らす事も良い事です。

 

では東洋医学的にはどのような体質の方と考えるのでしょう?

「痰湿」体質、「オ血」体質とみることが多いです。

痰湿というのは、余分な汚い水を身体に持っていますよというイメージです。

オ血というのは、血の滞りです。やはり妊娠には血流は大切です。

糖質たっぷりの甘いものや、脂っこいものは湿をためると考えられています。やはりここでも食生活が大切となってきます。

漢方では痰湿をとるようなものを選びます。

冷え性の方が多いので、身体を温めるものを食べたり、冷たいものを取らない、運動する、湯船に浸かるなどして水を動かす事をすると良いです。

 

オ血の改善には、単純に活血薬(血を流す漢方)を使うのもありますが、ストレスが貯まっていたり、血が不足していたり、気(生命エネルギー)が不足していてもオ血になりやすいです。

その方の体質をみて、漢方をお勧めします。