子宮筋腫について

子宮筋腫とは

子宮筋腫は良性の腫瘍で、それ自体が命を脅かすものではありません。しかし放置しておくと2kg近くなることもあります。

子宮は鶏の卵大の袋状の臓器であり、その壁は平滑筋という筋肉でできていて、この筋肉層にできた良性の腫瘍で、平滑筋の細胞が異常に増殖したものが子宮筋腫です。

40歳の女性のうち4人に1人は子宮筋腫を持つと言われていて身近な疾患です。

米粒大ぐらいの筋腫もあり、筋腫があることに気づかないまま過ごしている人も多くいます。

 

子宮筋腫は女性ホルモンの影響で大きくなります。

一度手術をして摘出しても、再び別の筋腫のタネが育っていきまた手術する事もあります。

 

どのような症状がありますか

月経量が多くなること、月経痛が主な症状です。

月経時期以外の出血や腰痛、頻尿等が現れる方もおられます。

また生理が10日以上もダラダラ続く場合も。

それに伴って、貧血の症状が出てきたり、動悸や息切れを起こす場合もあります。

 

できる場所によっても症状はマチマチで、子宮の内側(不妊の原因にもなりやすい)にできた物は小さくても症状が強く、月経量が増えます。

また子宮の外側にできた場合は、大きくても症状が出にくいです。

 

できた場所などで治療法なども変わってきます。

 

妊娠とのかかわり

子宮の内側にできる『粘膜下筋腫』の場合は、赤ちゃんが宿る子宮の内側に突き出てくるため非常に妊娠しずらくなります。

また、『筋層内筋腫』では小さいうちはそうでもなくても、大きくなると流産や早産の原因となります。

 

できる場所によっても不妊症の原因となる事があります。

子宮頚部に子宮筋腫ができた場合は、頸管を圧迫し精子が上っていけないになり阻害する事があります。

また、卵管造影や人工授精の時にカニューレの挿入が難しい事があります。

 

卵管間質部に子宮筋腫ができた場合も、精子が卵管膨大部に向かうのに障害となることがあります。

 

東洋医学の考え方

子宮筋腫やポリープ、イボなどは、東洋医学では「血の滞り」と「水の滞り」「余計な水」があると考えています。

ただ、5cmや10cmにもなった子宮筋腫を漢方だけで完全に治そうとするのは難しいものとなります。

妊活は時間との戦いもありますから、あまりにも大きい物で妊娠を妨げているようでしたら、手術と併用するなど考えていく必要もあります。

しかし、手術をしたからといって、子宮筋腫になりやすい体質は変わっていません。

再発防止や今ある筋腫を少しでも小さくするためには、漢方は1つの手段となります。

 

筋腫になりやすい方は余分な水を身体にためこみ、そして流れが悪くなっています。

水を溜め込まないようにするには、水がたまりやすい状況を避ける必要があります。

まずはお菓子など甘いものを控える事です。

甘いものは湿をためると考えられているからです。

そして、水の流れをよくするには身体を冷やさないようにしていただくのが良いです。

冷えるとモノが固まるという考えがあるからです。

湯船に浸かる、体温より冷たい物は召し上がらない、運動をして汗をかくなどすると良いでしょう。

 

血の滞りも、冷やさないことが大切です。

また、パワー不足やストレスで気の滞りがある場合も血の流れが悪くなります。

その辺りは血の滞り(オ血)の原因がどこから来ているかを見定めて漢方を処方します。

 

よく子宮筋腫に使われる漢方

・桂枝茯苓丸

・桂枝茯苓丸加薏苡仁

・血府逐お丸

・折衝飲

など、体質によっては別の漢方になる場合もよくあります。